白くて

ボコボコとしていて

ごつごつとしていて

可愛らしい

洞窟住居のある

『サクロモンテの丘』

 

 

中はとても暖かいです

 

「おい、アニキ、おれは日本からきたあの子に首ったけだぜ」(首だけに…。)

そんな声が聞こえましたが

私は首を小さく横に振り

エルマーノスに別れを告げます

空の色

壁の一部

スクーターの青

そしてダンディなおじさん

 

謎のおじさんは

実は喫茶店の店主

 

話を聞いたら

昔はバイラオール

つまり踊り手さんだったそう

 

フラメンコを学んでる話をすると

喜んで

フラメンコのCDを試聴させてくれたり

一緒にポーズとって写真を撮ったり

遊んでくれました

そんなおじさんの淹れてくれた

カモミール茶でひと休み

最高の景色

ダンディで愛嬌たっぷりの

おじさんも最高

 

昔フラメンコの全盛期を迎えたサクロモンテは

今も観光客で賑わいをみせているものの

幕を閉じたタブラオもあり

 

あたたかさと

少しの哀愁と

力強さが

青い空や白い壁に

吸い込まれていくような

印象深い場所でした